上原です。

今日は、「ネットビジネスの社会貢献」についてちょっと書いておきたいと思います。

ネットビジネスでは社会貢献は出来ないのか?

実は先日、読者さんからネットビジネスと社会貢献について以下のようなメールを頂戴しました。

初めまして。

ネットビジネスですが、果たして社会に貢献していると言えるのでしょうか?

ただ稼げればいいというのであれば、それは強盗や詐欺の類であり、ビジネスとは言えない。

ビジネスマンとして社会に対して何が出来るのかを考えるのが私のモラルあるいは矜持です。

よく底辺職として引き合いに出される土建関連であっても、志が高い立派な職人さんもおられる。

ところがネットビジネスは、私が見るところそういう風には見えないのです。

「こういう風にやれば稼げますよ」と言う人はいるが、いまだ「こういう風にやれば社会に貢献もできます」と言う人に出会ったことがない。

目的が正当な物でなければ仕事としてやる意味がないとすら思うのです。

その辺り上原様はどうお考えなのかお聞かせいただければと思います。

ネットビジネスで稼ぐ方法はいつも質問を頂くのですが、今回のように、それ以外の質問というのは珍しく、中々面白い質問だ思いましたので、私も丁寧に返信させてもらいました。

以下が私の返信になります。

上原です。

ご質問ありがとうございます。

よく「社会貢献が大事」だと言われますが、ここで言う「社会」の範囲が人によって違うからこそ、色々な問題が起きているのではないかと私は思っています。

日本の首相にとっての社会は「日本」であり「日本をよくする事」が社会貢献。

だから「日本以外」は無視される。

アメリカの大統領にとっての社会は「アメリカ」であり、「アメリカをよくする事」が社会貢献。

だから「アメリカ以外」は無視される。

また、レベルは違えど個別の企業や人にも、それぞれが考える範囲の社会が無数に存在すると考えられます。

人によっては、動物を含めて社会かもしれませんし、動物が幸せにならないとけしからんという価値観の人もいます。

俗に言う「ヴィーガン」の人達や、古くは徳川綱吉の時代なんかはそうですよね。

また別の人は、自分と家族だけが社会かもしれません。

このように、人それぞれ、「社会を良くしたい」と思っていても、その社会にはそれぞれ異なる「範囲」があり、自分の「社会」を良くしようとする結果、自分が考える「社会以外」が無視された結果、問題が起きていると私は考えているわけです。

日本が戦争を起こしてしまった過去があるのも多くの人が

「日本の為に頑張らなければならない」

という社会貢献をしようとした結果、「日本以外」の人の命が失われる結果になったわけです。

この辺を突き詰めていくと、社会貢献と言っても、結局「自分が目に見える範囲だけ」を社会という風に捉えて、そこだけ良ければいいのではという考えに私は至っています。

このような考え方は専門的な言葉を使うと、「リバタリアン的な思想」でもあると言えます。

恐らく、別の思想を持つ人、例えばコミュニタリアンやリベラリストの価値観の人からすると、この価値観はおこがましいという風に感じられる可能性が高いです。

つまり、思想によって「社会」の範囲が異なり、逆に「社会」をどの範囲で捉えるかが思想になるわけです。

すなわち、Kさんの質問は

「ネットビジネスの問い」

ではなくて

「私上原がどういう思想(どういう社会の範囲)でビジネスをしているのか」

という問いになるわけです。

ですので、「私の思想と異なる」場合は「けしからん」と感じるかもしれないという事ですね。

私の思想はリバタリアンだという答えになります。

ですので、私にとっての社会貢献というのはイコールして

「直接出会ったり関係がある人に貢献する事」

であり、その為に

「私から商材を買ってくれた人や、私に問い合わせをしてくれたビジネスで稼ぎたい人が稼げるようになる事」

が社会貢献であるという事です。

理想主義的に言えば、「自分が目に見えない範囲まで」含めて全てが良くなればベストなんですが、個人的には私程度の人間が「世界中の全人類に貢献する」等と綺麗事を言うのはおこがましいと考えています。

だからこそ、目に見える人や関わりがある人までが社会の範囲であり、そういう人達に貢献する事こそが私にとっての社会貢献となります。

ちなみに、江戸時代において「藩やお家」をよくする事がいわゆる社会貢献でしたので、現代日本においては、その流れを受け多くの人の価値観はコミュニタリアンになっているかと思います。

つまり、自分が所属するコミュニティ(日本と言う国や自分の会社)をよくする事が社会貢献だという価値観を多くの人が持っているという事ですね。

ただ、当然ながら自分のコミュニティを良くしようとする事が、別のコミュニティにとっても良い事とは限りません。

日本を良くすることが北朝鮮を良くする事ではないですよね。

かといって、世界の一市民と思えるほど高い視点で、自分自身の社会を捉えている人はこの世界には稀ですし、私はおこがましいと考えています。

だから、極めてパーソナルな範囲を社会と捉えているわけです。

ちなみに、日本はほぼ単一民族国家ですので

「複数の社会が存在する」

という価値観自体が弱く、「社会をよくする」と言っても、結構漠然とした感情論に終始している印象が強いです。

海外なんかではどこの国でも各政党ごとに「社会の範囲」が異なり、それぞれが異なる「理想の社会」を持った対立軸が存在するわけですが、日本の場合は対立軸が存在せず、「社会 = 空気」のようなものというイメージです。

よって、日本における社会は

「何となく漠然と世間が良くなる事」

が社会貢献という雰囲気が根強く残っていると思いますね。

まあ、私は会社に所属していない身ですので、あくまで私個人の主観ということを念頭に意味を捉えて頂ければ幸いです。

という事で、今回のご質問はネットビジネスがどうかというよりはKさん自身がどういう思想なのか?という事に行き着くと思います。

そして、思想は人それぞれ異なります。

ですので、ご自身の思想に合わない事は敢えてやる必要はないと私は思います。

という事で社会学的な視点を含めて返信させてもらいましたので、やや小難しい内容になってきましたが、言いたい事は要するに

「目の前にいる人、自分が関わりがある人」

に対して貢献する事こそが私上原にとっての社会貢献だという価値観です。

ネットビジネスで関わりがある目の前の人に貢献する事が社会貢献

まあ、お金を稼いで税金を多く支払えば「日本に貢献している」という事にもなりますが、私にとっては日本に貢献するよりも目の前の人や実態がある人に貢献するという意識の方が強いですね。

そもそも、日本に貢献したいかと問われれば、必ずしもそうは思っていません。

何故なら、日本と言う国ですら時として間違えた方向にいくからです。

過去には日本に対して貢献しようとして戦争を起こした人だっているわけで、その人はその人なりの良心があったわけです。

つまり、「大きな集団に貢献し過ぎようとする事」は集団主義を生み出し、時として行動にエラーを起こすという事です。

だから私自身は税金を多く払う事も特に「良し」とは思っていません。

その税金が全て清廉潔白に使われているとは限らず、その中のいくらかは、どこかのお偉いさんの懐に転がり込んでいっている可能性もありますからね。

また、そもそも、このネットビジネスの業界に入ってくるのは

「本当は外に出て働きたいけど小さな子供がいてどうしようもないからネットしか選択肢がない」

とか

「会社が辛くてどうしようもなくてネットと言う世界に可能性を見出している」

とか、切羽詰まった人が多く足を運ぶのがインターネットの世界なわけです。

そういう、「目に見える人」の悩みが解決し、少しでも稼げるようになる事こそが私は一番大事だと感じています。

だからこそ、

「世界の平和を守る」

だとか

「国を良くする」

とか

「東京を変える」

なんて大それたことは考えていないという事です。

そもそも、この「社会貢献」という言葉は安直に使われ過ぎだと感じています。

その中で、最悪なのが

「社会 = 空気とか世間」

になっているパターンです。

社会貢献をしているつもりでも、何となく実態がない「空気とか世間」に貢献している。

そして、「空気とか世間」の正体は実はマスコミとか、一部の既得権益者層というのが最悪なオチです。

これは、「社会貢献」という言葉を使った洗脳だと言えなくもありませんし、私はあたかも「思想が一つしか存在しない」かのように見せかけて、特定の価値観に誘導している要素も少なからず存在すると考えます。

そして、実際に日本人の多くは「異なる思想が存在する事」すら気付かずに、「特定の層が作り上げた」空気に従って物事を論じるケースが非常に多い。

そんな目に見えない実態がない空気よりも、もっと大切なものは目の前にいる人であり、実際に自分が関わる人だと私は感じます。

という事で、ネットビジネスと社会貢献についての私見になりましたが参考になれば幸いです。

基本、政治とビジネスは別物であり、社会貢献を強く考えると政治的思想に行き着く傾向が高いように感じます。

そして、思想は本来複数存在し、それらはテンプレート化されていて各国では政治的に対立軸を生み出しているものなのです。

今回の記事で書いたのはビジネスの話ではなく、政治の話でありもっと言うと思想の話です。

そしてビジネスは政治と切り離されるべきですので、色々な思想の人が自分の思想に従ってビジネスに取り組むのがベストだと個人的には思います。

だからこそ、ビジネスの場では「社会貢献」を強く論じるべきではありませんし、いちいち他人にそれをとやかく言う必要もないのです。

個人個人が自分の理想を追求し、自分なりの社会貢献をする事が大事だと感じます。

という事で参考にされてください。

それでは上原でした。

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