上原です。
以前に集客の原理原則について解説した記事があります。
上記の記事に関連して、今回もあらゆる集客に通用する考え方である
「チリも積もれば山となる」
という考え方について解説しておきたいと思います。
この考え方はマーケティング的には
「ロングテール戦略」
と呼ばれるもので、Youtubeで動画を作る場合でも、トレンドアフィリエイトをやる場合でも、この考え方を採用することで、長期的に安定して稼ぐ事が可能になってきます。
それでは早速いってみましょう。
あらゆる集客に使えるロングテール戦略とは
ロングテール戦略を説明するに当たって、まずは以下の図をご覧ください。
ここで提示している画像ですが、お店などでの売上をイメージした図になります。
縦軸が売上、横軸が商品の種類をそれぞれ示しています。
より売れている商品を図の左から右へ並べると上記のような図になるという理屈です。
左側の緑の部分が人気があるベストセラー商品で、右側の黄色の部分があまり人気がないマイナー商品となっていきます。
どのようなお店であれ、売れ行きを図にすると、概ね上記の図のように収束していくかと思います。
この時に、リアルの世界では売上の8割を人気商品が占めます。
本屋などをイメージすれば分かると思いますが
「週刊誌」
とか
「ベストセラー小説」
など、ごく一部の売れ筋商品が、その本屋の売上の大部分になるわけです。
これは、図にすると以下のようになります。
このように、
「上位20%の商品が売上の80%を占める」
と言うのは一般によく知られていることで、マーケティング界隈では
「2:8(にっぱち)の法則」
とも言われている法則です。
一方で、インターネットの世界の場合は、この法則が当てはまらないケースが多々あります。
例えば、ネット書店でもあるAmazonを例に挙げれば、週刊誌やベストセラー小説などもの売れ筋商材も当然扱われていますが、それ以外にも膨大な数の本が取り扱われています。
ここで注目したいのは、ネットの場合は実店舗の本屋と違って
「本を置くスペースや在庫」
などの問題がないことです。
(もちろん在庫を保管している倉庫はあるわけですが)
故に、実質ほぼ無制限に多岐に渡る種類の本を取り扱うことが出来るわけです。
すると、たとえ1冊しか売れないとしても、取り扱っている本の種類自体が膨大に存在しているが故に、むしろマイナー商品の部分が売上の大部分を占めることになるわけです。
これを図にすると以下のようになります。
このような考え方で、売上を伸ばしていくのがロングテール戦略となります。
この図で言う横軸は、実際には無限に右へ伸びていくことになります。
Amazonなどをイメージしたら分かりやすいかと思いますが、取り扱われている本の種類はほぼ無限にあるからです。
1冊しか売れないようなマイナーな本も大量に扱われていますが、そうした1日に1冊しか売れないような本も、実際には何万、何十万種類と扱われているわけです。
すると、この図を遠くから見た時に
「長い尻尾」
のように見えるわけですね。
長い尻尾を英語にするとロングテールになります。
つまり、ロングテール戦略というのは
「長い尻尾を作る戦略」
だという事になります。
このロングテール戦略はネットビジネスにも非常に相性がいい考え方になります。
ネット集客とロングテール戦略
では、ここからは、このロングテール戦略をネットビジネスの集客に当てはめて考えてみましょう。
例えば、Youtubeの場合。
Youtubeなどで稼ぐには再生回数が重要な要素になってきます。
(Youtubeアドセンスでは目安として再生回数の1/10程度の報酬になるとされます)
この時に、少数の動画を当ててドカンと再生回数を伸ばすのか?
それとも、たくさんの動画をアップして
「チリも積もれば山となる」
で再生回数を伸ばすのか?
という事ですね。
ロングテール戦略的な考え方を適用するなら、動画数をガンガン増やしていくのが重要になってくるわけです。
そうすることで、たとえ1動画あたり月間1000回しか再生されなくても、そういう動画が1000本あれば、トータルの再生回数は100万再生になります。
すると、
「チリも積もれば山となる」
で報酬を積み上げることができるわけですね。
また、ブログの場合でも検索需要が小さな記事でも、たくさんの記事数を増やすことにより、ブログ全体のアクセスを伸ばすことが可能になります。
アクセスが上がれば何にせよ売上増には繋がっていきます。
このように、Youtubeにしろブログにしろ、ロングテール戦略によって売上を上げることが可能になってくるわけです。
ロングテール戦略のメリット・デメリット
このロングテール戦略には大きなメリットがあります。
それは、一部の動画や記事に依存しない分、リスク分散効果があることです。
たとえば、Youtubeの場合。
特定の動画の再生回数が下がったとしても、全体として動画の再生回数を維持できます。
ブログの場合も同様で、特定の記事のアクセス数が落ちてもブログ全体のアクセス数には影響しなくなるんです。
要は
「ロングテール = 資産」
とも言えるわけなんですね。
また、特にブログ戦略の場合は、上位表示も比較的簡単に行えるというメリットもあります。
ロングテール部分を担う記事の場合は、特性上ニッチキーワードを狙うので競合が弱いからです。
例えば、「ダイエット」についてのブログを作る場合を考えてみてください。
ビッグキーワードを狙う場合は
「ダイエット」
で上位表示を実現しようとしますが、こうした検索需要が膨大なキーワードはなんかは、既に企業サイトや超巨大サイトが検索上位を独占しているのが実情です。
しかし、
「玉ねぎダイエット」
「トマトダイエット」
という感じで、よりマイナーなキーワードを狙うと競合は当然弱くなります。
更に複合キーワードを加えて
「玉ねぎダイエット 効果」
などをキーワードにすると、更に競合は少なくなっていきます。
こうしたニッチなキーワードでたくさん記事を書けば
「ちりも積もれば山となる」
という理屈で、初心者でも容易にブログにアクセスを呼び込めるわけです。
このような手法はロングテールSEOとも呼ばれ、ロングテール戦略を元にしたSEO対策です。
ロングテール戦略は「質よりも量」を狙う分、初心者が現実的に取り組みやすい戦略になってきます。
だからこそ、
「ロングテールを作ること」
を意識してコンテンツを増やしていくのは初心者でも結果が出やすいわけですね。
一方で、このロングテール戦略にはもちろんデメリットもあります。
それは、ロングテール戦略を実現するのに「作業量が必要になってくる」という点です。
まあ、当たり前なんですが、数で勝負するので結構骨が折れる作業だと思います(笑)
ですので、ロングテールが出来る前に諦めてしまうとかそういうケースも多々あります。
この辺は、どこまで
「ロングテール = 資産」
という意識で取り組めるかで左右される部分でもあります。
このロングテール戦略はブログであろうとYoutubeであろうと、幅広く何にでも適用可能な考え方です。
「少ない記事数で稼ぎたい」
とか
「少ない動画数で報酬を得たい」
というのは自然な考えですが、やはり数を増やす方が基本的に安定します。
故に、何をやるにせよ、
「ロングテールを作ること」
を意識して取り組んでみてください。
ちなみに、ロングテール理論的な考え方をベースにした商材もあります。
以下の商材なんかはまさにそうですね
基本、Youtube系にしろブログ系にしろ長期安定には大事なので是非意識してみてください。
以上がロングテール戦略の解説でした。
参考にされてください。
それでは上原でした。
PS.
もし、何かお悩みがある場合も気軽にご相談下さい。